Travels with an Elephant

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zoom RSS 弥生の末に東奔西走

<<   作成日時 : 2010/03/28 22:34   >>

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今回の旅象はこれまでにない弾丸ツアーとなった。何せ現地滞在時間が2日確保できないところにへもって、撮影を2本抱えている女優にインタビューしようとしたのだから。未だブレーク前の新進女優とはいえ、多忙なコールシートの合間を縫っての取材である。目標を補足してからもアポイントが二転三転し大いに気を揉んだが、そもそもインドで目的の人間に時間通りに合うということがいかほど至難の業であるかは、経験したことのない人に説明してもなかなか納得してくれまい。何せ人手と時間だけは無尽蔵に持ってる国である。今でもアポなし飛び込み訪問がいちばん確実とされるわけだ。今回の場合、個別には言及しないが、多くの人の善意と努力に支えられてようやく取材が実現できた。感謝の言葉もない。取材の内容も実り多いものであり、結果として大成功であったと判断している。

映画人関係の取材に関してはいささかの経験を有すると自負する筆者であるが、今回のインタビューの対象ニティヤ・メノンには今までにない強い印象を受けた。むろん彼女の主張するところに全面的に同意するわけではない。しかし自分の教える学生たちとほとんど年齢が変わることのない若い女優が凛として説くあるべき映画には、変貌しつつあるインド映画がこの先進むやに知れぬひとつの道筋が反映されているように感じたからである。というようなカタイ話はスケベ親爺路線を愚直に貫く本ブログには余り馴染まないので詳述は省くが、要するに筆者と朋友の川縁氏がニティヤに狙いを定めた理由は、いうまでもなく彼女がサウスで美人の産地として名高いケーララの血がここ近年輩出した中でも稀に見る美少女だったからだ。整形手術と美白術で磨き上げたボリウッドの人工美人ではない。サウスの陽光をさんさんと浴びてすくすくと育った、暖かい血のかよう溌剌とした美少女である。それゆえ読者もどうか心して、わたくしども色惚け中年デュオがようやく憧れのニティヤちゃんに邂逅するまでのドタバタの顛末を、温かい目で読み取っていただきたいと懇って、前口上のかわりとしたい。

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3月24日(水)

定時チャンギ着。飛行機の中は思った程リラックスできなかった。横に座ったおっさんが一寸あぶな系の奴で始終存在しない虚空の誰かとお話している。スポーツマネージメント関係?オーストラリア在住の経験があるらしく英語も割とできる。別に知りたくもないが、最初にこちらと話したそうにしてたのを適当にあしらっていたら、反対側のアメ公に矛先を向けて、ぺらぺら自分のことを喋っていたので分かったのである。教師というのは他人の話を聞くのが商売だから、こういう聞きたくないことまで耳に入ってきて困ることがある。それよりも不愉快だったのは後ろの席の白×ン×だが、思い出すだけでも腹が立つのでもう止めておこう。ああいうのは一カ所にまとめて石擲ちにして半殺しにし、そのあとガソリンかけて焼くに限る。

トランスパでシャンプー、アルティミットで按摩と順当に予定を消化して1830に周航記さんとランデヴー。フードコートで湯麺を食べる。豚の内臓入り。今回はここで生き別れのなので事後の行動を中心に話し合う。

川縁さんにお土産にスカッチを買って、バンガロール行きのゲートへ。明日の午餐をご馳走になると大佐にメール。川縁さんからのメールで目標の行動は完全には把握できずとの報。ここに来て焦ってもしようがない。仲立ちしてくれてる人たちの努力と善意を信じるしかない。

機中では隣席の汗臭い白人二人組が喧しくて一睡も出来ない。繰り返しビールを注文して大声で話す。とても印欧語系とは思えない野蛮な言語なので何人ならんと首を捻っていたが、パスポート出したのを見てフィンランド人だと判明。いかさまノキアで景気はよくとも田舎者はしょせん田舎者だ。

定時にバンガロール着。欠伸を噛みしめる。イミグレでかなりねちこく入国歴に関して質問される。たった一日半しか滞在せずに、それでいて「休暇・観光」というんだから怪しまれて当然か。しかしここで知人を訪問とか、ましてや女優にインタビューなどと本当のところを言うと詮索の雨あられが降りかかるのは目に見えているから、あくまで書類上は不備はないはずと頑強に主張してシラを切り通す。確保しておいたエアテルのカードはGPRSは機能するが何故か通話は開通せず。エアポートタクシーの中でスカイプ経由で川縁さんと大佐に電話。事態に大きな進展なし。因みに運賃はRs600也。

2300前にホテルにチェックイン。アニルというボーイが気味悪い程親切。いずれエクストラのチップをやらないといけない羽目に陥るのは目に見えているので、こいつを使い倒してやろうと腹をくくる。

事前に脅されていた程暑くない。気温は高いのだろうが湿度がほとんどないので汗も出ない。ACを切って天井のファンだけで就寝する。

3月25日(木)

やはり今回も時差ぼけで0430に目が覚める。明け方までネットで情報をチェック。ここのWi-Fiはスループットが極端に悪く推特などは接続できてもポストできず。

0730に朝食。定宿と比べるとサンバルやココナットチャトネに甘味が少ないが、決して不味くない。

目標ロックオンに備えてTCをRsに換金。アニルがてきぱきと対応してくれて短時間(インドにしては、であるが)に現金を手にすることができた。さらにアニルに手伝わせてエアテルの通話開通に四苦八苦するが、こちらの方は結果は芳しからず。購入者の父親の名前が分からず係から認証を拒否される。テロへの警戒と融通の利かない官僚主義がないまぜになってユーザビリティを大いに低下させている。しようがないのでスカイプ経由で電話。GPRSはメールの遣り取りやサイトへの書き込みなど思ったよりスムース。しかしどれだけパケットを消費しているのかは分からない。

そうするうちにも時間が迫った来たのでムーヴィランドに駆けつける。もぎりのおっさんにナーグ・チャイターニャのテルグ語映画かと聞くと「テルグー、テルグー」というので(筆者は現地語がからっきしであるし、こういうおっちゃんはたいがい英語が通じない)慌ててチケットを買って開幕数分後に飛び込む。最初からどうもヘンだと思っていたがヴァルン・サンデーシュが登場するに至って疑念は確信に変わる。チャイ太の2作目Ye Maaya Chesaveを見るつもりがとんでもない際物に当ってしまった。チャイ太2作目はタミル版Vinnaithaandi Varuvaayaaを数週間前に見て教え子Hがトリシャーに狂ったという因縁もあって、是非とも小屋掛けで見たかったのが実現かなわず残念至極。単館上映はどうやら昨日までだったらしい。今日から公開のこのMaro Charitraに僅かでも心惹かれるものがあるならまだ救いはあるが、どこをどうとっても評価すべきものがただひとつとして見つからない完全な駄作。後からネット評を漁ってみても不評さくさくの嵐。映倫指定はU/A(Unrestricted Public Exhibition)だがこんなのはRHBつまり Restricted for Human Beingsにせよとまで書いてあるサイトもあって苦笑しながら同意せざるを得ない。1981年リリースのカマル+サリータの同タイトルの名作を舞台を現代に置き換えてリメークしたもののようだが、何にせよいちばんイカンのはおねーちゃんにまったく萌えるところのないことだ。顔のあらゆるパーツが威圧的なまでに大ぶりなところに配置が微妙にずれており、そのうえ頬骨が高く鉤鼻という最悪の容貌、踊れる気配の寸毫もなし、なんでこんなのが競争の熾烈なテルグで新人デビュー出来たのか、それなりにスレンダーだということ以外まったく解せないことだらけ。未だバイオは確認してないが、若しかして有名プロデューサーかなんかの縁戚の押し込みではあるまいか?

いったんホテルに戻って四輪をハイヤしてインディラナガールに向かう。Rs500也。MGロード周辺でひどい渋滞。そもそも慢性的な交通渋滞を解消するためにメトロ建設を発想したのではなかったか。工事がとんと進行せずいつまで経っても車線が規制されているため余計に渋滞に拍車をかけている。最初に作った橋脚などもう亀裂が入りかけているのではないか。後進国的非効率の典型的な図式

それでも予想の1時間を僅かに切って大佐宅に到着。職業柄デフェンス・コロニー(国防軍関係者住宅街)に住んでるのは分かるが、4th Mainの1st Crossという事前に聞いていた地名が何のことかさっぱり分からず首を捻っていたものが、現地に着いてはじめて納得できた。要するに聯隊単位で将校の住宅を配置したからこんな番地名称になっているのである。メインは横筋、クロスは縦筋と考えればよい。インディラナガールそのものはこじゃれた商店やコンビニが並ぶ高級住宅街。このような一等地に古くから住んでいるということからして大佐の社会的地位が窺える。

大佐と数ヶ月ぶりの久闊を叙す。奥様、末のお嬢さんに紹介される。手土産のレオニダスを渡したあと奥様手作りのベジ料理を頂戴する。チャイを呑みながらゆくりなくも四方山話に花が咲く。ラヴデイル校は昔から共学であったこと(従ってジェニファーは同級生、例の不良中年マルコスは級が上のようだ)、おとーさんはああ見えても学生時代俊足で鳴らしたこと(おとーさんの商売はもっと手広くやるべきだというのが大佐の評だった)、スリランカへの観光がリーズナブルであること(この辺りシンガポール人がマレーシアの物価の安さを強調するのと同じで、低開発周辺国に対する優越感から来る評価であるのは間違いない)、ラルさんが将校に任ぜられたTAは予備役ではなく志願制の民兵隊であって、ジャフナに投入された部隊も後方支援にとどまったこと等。以上はこちらが得た情報を列挙してみただけで、実はこれを上回る日本の情報を、例えば郵政民営化や構造不況の現状と若年層の就職難に就いてなどを向こうから質問してきた。日本は米国帰りにトランジットで数時間立ち寄っただけという割りには、並のインド人を遥かに超えて極東の状況に詳しい。インド軍将校が武官としては珍しい知識人ぞろいだと言う評価にはどうも間違いないようだ。

しかしそうした知識人であっても、話の端々に強烈な愛国心が覗くのがいかにもインド人らしい。そしてそれは中国への対抗意識となって現れる。大佐に言わせればバンガロール・メトロの建築が遅々として進まないのも、インドが中国に勝って「文明的」である証であるそうな。要するに工事の牛歩ぶりの最大の原因は用地買収の遅れにあり、あっちこっちの土地所有者が買収に対抗して民事裁判を起こし、それが最高裁まで行かないと決着がつかないものだから建設予定地の上にだんだら模様に未買収地が残ってしまっているものらしい。どう考えても土地所有者が1パイサでも高く賠償金を得るためにサボタージュしてるとしか思えないが、政府の号令一下スラム街を強制撤去してどかんと高速道路を通す中国と比べれば余程文明的だろうとの理屈なのだ。法制度が充実してるから近代的だと主張するインド人を前に、そんなもん買収の目処が立ってから工事に着手するのが当たり前じゃないのというこちらの理屈なんぞ、てんから通じる訳もない。ところでインドの法曹界の経済的活況は言うまでもなくその係争の多さに支えられているのだが、それと国家システムそのものの近代化とは、実はあんまり関係のない話であることは、歴史関係文書は探してもほとんど見つからないのに、法律文書だけは中世からわんさか残っていることを見ただけよく分かるはずなのだが。要するにゴネ得ねらいが習い性になってるインド人は、いつの時代でも訴訟沙汰が大好きだったのである。

落ち目一方の我が国としては、これから否が応でも中国とインドという二大困ったちゃん国家とつきあっていかなければならないワケだが、インド人が中国に対して強烈なライバル心を燃やしていることは知っておいた方が好いように感じる。インド人には長い植民地経験もあって、最も近代化=西洋化してしかるべき非白人国家は他ならぬ自分たちだという無根拠な自信があるから、独立後自らの沈滞を横目に極東の国々が急速な経済成長を遂げたことには随分悔しい思いをしてきたという経緯がある。だから現今の躍進には完全に増長しているし、その意味で意地でも中国人に負けるわけにはいかないのである。今回の大佐との会話でいちばん興味深く思ったのはナクサライトに対する見方だ。反政府運動がどこから資金や武器の援助を受けているのかというこっちの質問に対して、そんなもん中国からに決まっているだろうという涼しい顔での返答が返ってきたが、これはおそらくインド人一般の共通認識だろう。いったいインド政府の公式文書やマスコミが、最近になってあまりナクサルという呼称を用いず、ほとんどの反政府武装活動をマオイストの名のもとに一括しようとしていることにも、その反映があるはずだ。組合が一定の政治力を握っているインドでは、国家の仮想敵をコミュニストやマルキシストと呼んでひとくくりにしてしまうのに憚られるところがあるに違いない。中国の支援を受けた毛沢東主義者が国家転覆をたくらんでいると声高に言っておけば、そもそもナクサライト運動が農村部の余りの貧富の激しさに対抗して発祥したという根本の原因にある程度目を瞑っていられるからだ。

大佐はドミナント・コミュニティの一員に相応しく映画界にもある程度顔が利くらしく、目標をロストしたとの川縁さんからの悲報に落胆する自分に向かって、交渉事はそういう相手任せでは埒が開かぬ、しかるべき筋を通して強気でプッシュしてゆくのが一番だ、俺に話を通しときさえすれば簡単にセッティングしてやったのに、とのたまう。カンナダ語映画界の領袖アンバリッシュ(無茶苦茶な大酒飲みだそうで、ウィスキーをグラス八分目まで注いで生のままぐいぐい飲るらしい)やサウスでの名バイプレイヤーのプラタープ・K・ポーテン(そういやこの人は今朝見たヴァルン・サンデーシュの映画にも父親のブラーミン役で登場してた)とも随分懇意らしいから、次回は是非口利きをお願いしますと頭を下げて、帰宅した上の娘さん(イタリアンのシェフを目指しているらしい。現代っ子である)に挨拶してからカルティーク家を辞去する。直前に大佐がおとーさんに電話をかけてくれて(自分も連絡しなければと思いながらモバイル不通のためついつい後回しになっていた)おとーさんと近況を交換し、かわゆい須田ちゃんの声を聞けたのが一涼の慰撫になった。

ホテルに帰る途上のタクシーの中から川縁さんに電話。川縁さんは体調不良にもかかわらず責任を感じて残念会につきあってくれることになった。深く感謝。

1900に川縁さんホテルの部屋に来る。アニルに約束のチップをやった後、いつも晩飯を食う隣のホテルのレストランで一杯やりながら映画話、というよりいつもの女優萌え話。そればかりではなく、バーラジ・シャクティヴァルのKallooriが決して「定型への反乱」の時流に乗ったわけではなく、もっと以前からの監督本人の資質に根ざすものではないかという鋭い指摘も出る。サウスのヒーロー中心のカリスマに依拠した定型をどう解釈するか、あるいはそれに露骨に変化の兆しが見えていることの原因は何かについて、しばし熱い議論を交わす。

2130あたりで川縁さん帰宅する。疲れもあってホテルの自室で微睡んでいると卓上の電話が鳴る。朦朧とした中で出ると川縁さんの弾んだ声。目標のロックオンに成功したとのこと。歓喜よりも狐につつまれたような気分で再び眠りに落ちる。

3月26日(金)

やはり早朝の0530に目が覚める。実家に電話。日本は豪雨がつづいたあと冬に逆戻りしたような気候らしい。0730に朝食を摂ったあと今夜のフライトに備えて旅装をととのえる。今日のアポがぽしゃればすべてがおじゃん、最後のチャンスなのだが、夢うつつで受けた昨晩の電話が現実であったのか、なかなかリアリティがわいてこない。うとうとしてるところへ大佐から電話。暇ならまた飯を食いに来いとの有り難いお申し出。これから出撃本番であることを告げ、謝して辞退する。

1030に川縁さん来る。確約が転々として一向に実現の兆しがないという、カフカの迷宮のようなまことにインド的なこの状況は何なのかと苦笑しながら話し合う。目標は朝一の便でチェンナイから帰宅するとのことだが、ここに至ってなお予断は許されぬと二人で気を引き締める。

1100にハイヤーで目的地へ。Rs500也。大佐の家からもう少し東へ行った旧空港の近く、HALの工場群のど真ん中あたりらしい。あんまりガラのええとこではないぞとの大佐の指摘を思い出してニヤリとする。昨日の渋滞エリアは割とすんなり過ぎたが、インディラナガール手前で完全に車が止まる。ラーマ神のお祭りがあって交通を遮断しているらしい。川縁さんが頻繁に電話で相手側と連絡を交わす。目標は空港から直接向かいつつあるという。何千キロをわたってはるばる来た甲斐があったかどうか、あと僅かでその結果が判明する。

1220に目的地のスシーラ家に着くと、奥様の傍らに眼鏡姿の小柄な娘の姿が!われら色惚け中年デュオの執念がついに天に届いた瞬間である。居間に通されて、まず仲介の労をとって下さったスシーラさんに謝辞を伝える。早朝第一便でシューティングが行われていたチェンナイからタイトスケジュールをぬってインタビューに応じてくれた礼を川縁さんが述べると、なんでわざわざ日本から自分にインタビューしにきたのかとニティヤの方から笑いながら質問ぜめ。それじゃ立場が逆だよと応じ、手土産を渡してインタビューに入る。さっと眼鏡を除ると、そこにはもう年若いながらプロフェッショナルな女優の顔が。

インタビューの内容は、いずれ改めて公的な場所に発表することになろうから詳細はそちらに譲るとして、ここではそこには書けないかも知れないことを記しておこう。

ニティヤに関する強い印象は、知性に裏づけられた深い洞察力と、好い意味での児戯っぽい天真爛漫とが渾然一体となった不可思議な気配であり、彼女の名声を高らしめた『天空の城』や『ケーララカフェ』の「ハッピー・ジャーニイ」の役柄が熟年男性を手玉に取る妖しい魅力の美少女であったことを思えば、これはある程度予想の範囲内であったといえる。このイメージがこの子の生来の個性なのか、あるいは自身もしくはプロダクション・サイドが醸造しようとしている女優としてのアイコンに準じているものなのかを決定するには、今しばらく観察を続ける必要があるだろう。その主張するところの旧来とは異なった自立した女優としてのライフスタイル、また新たなインド映画が要請されていることへの確信は、経験の浅さから来る稚拙な理想主義なのか、あるいは冷静に業界を観察したことから得た客観性の高い認識なのか、現段階ではやはり判断保留としておくしかないが、「インド映画は変わりつつあるし、またそれを次の世代が求めてもいるのです」という締めくくりの言葉には、確かに力強いものがあった。

本人が「これはオフレコね」と言って披露してくれた内容には業界関係の報道にも決して浮上してこない興味深いエピソードがあったのだが、その辺りは追々興味本位ではない文脈から紹介する機会もあるだろう。ここでは筆者と川縁さんの胸の裡に秘めておく。

1400前にスシーラさん宅を辞去。午後から仕事のある川縁さんはウッドランズホテルあたりで先にタクシーを降りる。はるばる来たんだからと川縁さんはプニート+プリヤマニのRaamを見ることを勧めてくれるが、とてもそんな気力は残されていない。あとで聞けばそういう川縁さん自身、その日は夢うつつでほとんど仕事に手が就かなかったそうだ。まさに我々にとってあれは至福の1時間であった。

宿に戻って採訪の録音を聞きながらメモとったり、サプナとヴィノードでディスクを漁ったりで時間が過ぎる。収穫はラージクマールのデヴォーショナルやプリヤちゃんのTottaの字幕つき鼠熊版など。自室のラップトップでSSN経由の連絡をチェックして1830にホテルのレストランでオニオンドーサとコーヒーで昼夜兼用の軽食。興奮のあまり昼飯を食い忘れていた

1900、AC四輪で空港に向かう。Rs700也。時間が勝負の今回は一切オートのごまのはえと喧嘩する機会がなかった。こういうインド滞在も珍しい。周航記さんとSMSで交信。喀省では順調にやってるようだ。イミグレを通り備え付けの長椅子でしばし微睡む。大佐に電話して最後の謝辞を述べるうちチェックインの時間。シンガポール行き最終便は定時に発。機内で周航記さんお勧めのパスパティ+シムランのTN-07-AL-4777を観る。最初の数分で分かったが、これは2006年リリースのモーハンバブー親子のGameのリメークだ。この間ハイダラバードに行った時に上映してた軽ヒット作で、ヴィシュヌの相手はパールヴァティ・メルトン、モーハンバブーの妻役に久しぶりにショーバナがテルグに登場したというので一寸話題になったもの。全部見る前に夜食が出てそのまま眠りに落ちる。

3月27日(土)

定刻よりやや早く0600前にチャンギ着。以降の行動は映画関係に限っての略述。昼前にリトルインディアに行き、アンドラカリーでノンベジ・ミールスのランチをしたためたあと(そういえばセラングーンがキャナルと交わる角にある竹脚中心、ツージャオセンターとかテッカマーケットとかいう商業ビルの一階に入ってるアーンドラバワンという店には今回も行きそびれた。気にはなっているのだが…)いつものABRに行ってバーラジ・シャクティヴァルの未見の作品を探す。KaadhalSamuraiも確保できたがいずれも字幕なし。特に前者は象印が版切れになってるようで残念至極。対策を講じなければ。その後ムスタファに行く。『ケーララカフェ』とCurrency(ミーラ・ナンダンがヒロイン)の字幕つき光碟があったのが収穫か。今回もまたラゲージを光碟でぱんぱんにして帰ってきたのだった。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
お疲れ様でした。

>インタビューの内容は、いずれ改めて公的な場所に発表することになろうから

めちゃめちゃ楽しみにしています。
インタビューの場にはいたんですが、半分の耳でしか聞いていなかったような状況でして、、、。

ところで、揚げ足取りではありませんが、【TN-07-AL-4777】のそもそもの元ネタはヒンディー語映画の【Taxi Number 9211】です。しかも、【Game】のパールヴァティ嬢は「メノン」ではなく、「メルトン」でがすよ。
 
川縁
2010/03/29 11:10
こちらこそ色々ご苦労様でした。心から感謝しております。

そうですね、パールヴァティ・メルトンでしたね。前もどこかで間違った。

一度誤った情報がインプットされてしまうと容易に上書きが利かないというのは典型的な痴呆症の兆候ですね。これからも遠慮なく訂正のご指摘をお願いします。

それにつけても川縁さん、私は敢えて一言いいたい。






ニ・ティ・ヤ・は・か・わ・い・か・っ・た・で・す・ね!
メタ坊
2010/03/29 12:38
Oui!
 
川縁
2010/03/29 17:19
お疲れ様でした。
いやぁ、目的が叶いましてなによりです。

>【TN-07-AL-4777】
あぁ、これですか。エミレーツの機内でもやっていたんですが、私は見損ねました。
ディリ−プが全く似合わないスーパー陸上競技選手をやる【Speed Track】を見てぶぉっふぉっふぉと笑ったり、またもやウルドゥ映画を追ったりしてしまったので(笑)

Piyo
2010/04/06 14:40

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