Travels with an Elephant

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<<   作成日時 : 2010/04/25 00:25   >>

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ガジェット大好物親爺としてはiPadは是非とも欲しいと思っている。いじくりまわして遊ぶだけではなく、レクチャーやプレゼンやらに使い勝手が好さそうだからだ。ところでアップルはWiFiのみのバージョンを先行発売して、3G対応の機種は後発にすると言っている。後者に関しては日本ではドコモと(たぶん日本通信が)マイクロシムカードを対応するという噂が流れているが、現段階ではいずれも希望的観測の域を出ていない。ただでさえ通信費が常識外れにバカ高いこの国の現状である。そのために態々新たにパケット通信契約を交わす(しかも電話はサービス外)というのは、どう考えてもコストパフォーマンスが悪い。そこで、WiFi対応iPadの購入を視野に入れて、一ヶ月ほど前から真剣に移動体通信端末の購入を検討しはじめた。こちらの手持ちのカードは以下の通り。

@iPhone 3GS、正規版シムフリー
AiPhone 3G、正規版シムロック
BFoma 3Gシムカード、以前使っていたドコモのFomaに刺さってたもの
Cソフトバンクの 3Gシムカード、Aに使われていたもの

まあ、いちばん安易な方法はAを脱獄してテザリング可能にし、そいつをiPadに藍牙かUSBで接続しC経由でネットに入ることなのだが、これでじゃんじゃんやってると孫さんとこから目ぇつけられる公算が大きい。一方Bを使ってモペラ経由でネットにつなぐとこちらはパケ死することが確実、というわけでどうしても新たなネットワークを探すのが避けられない羽目に。

部署は違うが同僚にイーモバのユーザがいるので相談を持ちかけると色々親切に助言してくれた。その中でWiMAXという新規事業の選択肢があることを教えられたので、分かる範囲で調べてみると、特定の仲介会社を選べば月額4000円以下の投資で済むことが判明した。問題はメタ坊の務めるカイシャがあるようなド田舎までシグナルが到達しているかである。別の仲介会社が15日間無料おためしといってUSBモデムを貸し出していたので、OSが対応してることを確認したうえで借り出してきた。

結果から言うと、電波圏内では予想以上に快適に接続が可能なことが分かったが、問題は移動中にぶつぶつ接続が切れること。ことにJR新快速で町中を離れると次の中規模ジャンクションに到着するまでウンともスンとも言わない。さすがにカイシャの中ではまともにつながるのでこれにしようかと決めかけていた時に、劉さんとこの4号店のいちばん奥の席で後輩と白酒を呑んでてネットにつなごうとしたら圏外の表示が出たのでこらアカンと匙を投げた。ワイマックスではこのあたりのモデム兼用のルータを新規購入してiPadに繋ごうという算段だったが、飲み屋でおねーちゃん相手にiPad自慢できんのなら製品の費用対効果は大いに下落する。かくしてワイマックスは選択肢としてはずずーんと下位へと下がっていったのだった。

次に手を出してみたのが新規参入通信会社・日本通信が提供するb-mobileというネットワーク。メタ坊が大いに注目したのは、シムカードを単体でしかも売り切りで供与するというb-mobile SIM U300というサービスで、おそらくこれは日本初だろう。そもそも儂がなんでシムフリーiPhoneなんぞを所有しているかといえば、当ブログにも何度も書いたように、海外出張のおりに現地でプリペイド・シムカードを購入してさくっと挿して、電話とネット接続で大いに活用して滞在期間中に使い切る、という遣り方がもっともコストパフォーマンスが高いからだ。いずれも多少のトラブルはあったが、台湾、シンガポール、インドの各国でこの方法が有効なことを身をもって実証済み。同種のサービスが日本でも始まったのであれば、これを活用しない手はない。

そればかりではない。b-mobile略してビーモバはドコモのFOMAサービス・エリアを利用しているため、800MHzと1.7GHzの2つの帯域がカバーできる。無線周波数の技術的な話はややこしいし筆者もよく把握してないので端折るが、簡単に言ってしまえばソフバンの携帯が繋がらないところが多くて苛々させられるのは電波の屈曲率が大きい800MHz帯を持ってないからであって、ビーモバがデュアルバンドを利用できるならバーの奥まった席でも充分接続できるという計算になる。むろんこれでユーザが勝手気ままにピアピアのファイル交換とかするのを放置したらとてもじゃないが回線は持たない。使用にあたってはパケットの容量制限かけてくるのは目に見えてるから無線LAN並みのサクサク接続は無理なのは当然だが、自分の場合iPadでそれなりのブラウジングと、米アマゾンからダウンロードしたキンドル本を読めるならそれで御の字だ。ものは試しとb-mobile SIM U300の1ヶ月限定を申し込んでみた。設備投資は3000円を切る。数日後にこんなものが到着した。


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シムフリー携帯を使い慣れてる人にはお馴染みのシムカードである。見かけ上はほとんどFomaのシムとおんなじ。Bと比較したらよく分かる。


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これを@に挿してみる。シグナル表示がへたってるのは気になるが、シムそのものとしては認識してるようだ。


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Fomaの正式な3GシムカードであるBを挿せば、このようにちゃんとアンテナが立つのだが。

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むろんこのままではネットに入れない。アクセスポイント等の情報を指定しなければならないからだ。ソフバンは嫌らしいことにこれらAPN情報を秘匿しているばかりかiPhoneの初期設定で情報を書き換えられないようにしている。この場合はどうか。


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通常では見れない「パケット通信」という設定が姿を見せている。ここでAPN情報を指定するわけだ。設定はビーモバの仕様書に書いてある。

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何の支障もなくこれで開通。1日かけて自分が使いそうなサービスの範囲内で色々と負荷をかけて試してみた。メールと掲示板閲覧アプリは問題なし、サファリ、臉書や推特のクライアントアプリはややもたつく感はあるものの全てOK、TwitCastingで動画配信も可能(但しUStream Broadcastでは失敗)、Frngでの3G経由スカイプ通話もまあ無理したら使えんことはない。都市中心部を離れても、仮にそれが電車やバスの中でもシグナルはちゃんと拾ってる。ようつべはログインすらできなかったが、これは容量制限というよりはIP規制をかけてるもののようだ。

好いことずくめのビーモバのプリペイドシムだが、やはり積み残しの問題点はあった。まずマップが使えない。Yahooジャパンの地図ならちゃんと現在位置をつかむのでGPS機能そのものを殺してるわけではなさそうだ。アプリによっては現在位置を見つけられるのとられないものがあって原因がよく分からないのだが、あるいはこれはシムそのもののバグなのかも知れない。これはちょっと困る。

2番目は通話機能がないこと。電話番号そのものは割り当てられているが、そこからは電話をかけられもしないし受けることもできない。パケット通信用の売り切りのシムなので当然といえば当然だが、セルフォンとしてはiPhoneしか持ってない自分としてはこのシムをずっと挿してるのは支障がある。かけるのは、まあスカイプ使えば何とかなるが、これでは電話を受けられない。まあスカイプで番号振り分けのサービスを受ければ原理上は解消可能なのだが、余計な金がかかるし、何よりもシングルタスクのiPhone OS 3ではiPod以外の他のアプリを動かしてる間は電話がかかってきても分からないというのも困りものだ。かといってお蔵入りさせていた古いFoma携帯機を今更引っ張りだしてきて持ち歩くというのも考えただけでウンザリする。

最後に、これはじゅうぶん予想されたことではあったが、テザリング機能が使えない。てことはiPhoneとiPadの連結というアップル二重連装の構想は夢と潰えたわけだ。ならば勇んでジャイルブレイクという発想も短絡すぎて面白くない。ここまでノーマル技を貫いてきたのだから(海外購入したシムフリーiPhoneは日本で技適認証受けてないではないからそもそも裏技ではないかという根本問題はここではとりあえず措くとしよう)その路線はなんとか堅持したい。となれば、残された手段はこのシムをぱっくり食べてホットスポット化してくれるハンディルータを探すことしかない。

3GやGPRSの通信網を利用できるUSB接続のモデムは海外では普通に見かけるし、ハンディルータが販売されているという情報も探せばネットで幾つも見つけることが可能だ。調べてみるとその種の通信端末は日本でも少数ながら出回ってることが分かった。ただここで問題になるのは、それらは全て通信契約とカップリングになっており単体で販売するという例は皆無に近いということだ。こちとらはハードだけで十分なのに通信契約まで抱き合わせ販売しないではおかないという日本のガラケー障碍が、またしても立ちふさがった恰好である。キャリアはほんらいネットワークをサービスする会社であるべきなのに、日本のはほとんど携帯電話販売店と変わりがない。嘆かわしいことだ。

愚痴をこぼしてても前に進めないのでさらに調査すると、ひとつ光明が見えてきた。以前グローバルデータという会社が海外で使えるモバイルWiFiルータの貸し出しを始めたという記事を読んで関心を持っていた。むろん一日1580円という法外な値段だったので利用する可能性は零に等しいわけだが、ここで貸し出されているNovatel Wireless 社製のMiFi 2372というハンディルータには注目して、それなりに調べたことがあったのだ。欧州向けと米国向けの機種に違いがあることから対応する帯域が異なっていることは予想がついたが、香港あたりでは現地のシムを挿して日常的に使ってる例があるのもネットで調べて判明したので、この手のハンディルータが、シムフリーであるのなら日本で使える可能性も絶無ではあるまいと踏んでいた。ここまで四苦八苦したのだから人柱になってアメリカからオンライン購入しるのもありかなとつらつら思いあぐねていた時である。改めて「MiFi 2372」でググってみると a2networkという会社が4月からこのルータを販売してるというではないか。シムフリーでデュアルバンド帯域対応、しかも技適認証済みだから、これを使っても手が後ろに回る心配もない。お値段はちと張るものの錬金術の算段がないわけではないので、清水の舞台から飛び降りた心算で購入してみた。


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サイズはiPhoneよりひとまわり小さい。文字通りポケットサイズのルータである。裏面を開けるとシムカードの挿し込みスロットがある。

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これにビーモバのシムを挿入してバッテリを設置。

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充電してパワーボタンを押すとシグナルを発信しはじめる。PC側のAirMacでマニュアルにあるネットワーク名を探して接続。ブラウザでイチクニの1.1番を指定すると設定ページが表示されるので、管理者名でログイン。メニューの「Internet」から「Internet Profiles」を選び、緑の「Edit Internet Profile」をクリックすると、プロファイル編集ページに進む。

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ここでAPN情報を入力するのだが、ちょっと困ったのはハンドシェクの方法。デフォルトはなしになっているがこのまま適用すると見事にシステムエラーを返された。通信端末を認証する方法としてはPAPとCHAPの2種類があるが、そもそもこの違いについて詳しい知識がない。PAPはどうせPassword Authentication Protocolかなんかの略だろうからこっちの方がシンプルに違いないと踏んで選択してアプライすると、やっと初期設定が完了してWAN側に開通した。ついでにパスワード認証もかけておく。

iPhoneの設定で見るとセキュア認証つきの無線LANをつかんでいる。

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設定通りIP振り分けはDHCPでルータそのものには192.168.1.1が割り当てられている。iPhoneは最初に接続した端末なのでアドレスは1.2となる。

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次にサファリを起動すると自動的に例のイチクニのページに飛ぶので管理者名でログイン。

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緑の接続のリンクをクリックすれば

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このように

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WAN側に開通したのだった。

これでやっとこさiPadお迎えの準備は第一段階だけは調った。基本的には以下のような端末の配置で行けばいいことになる。

(a)MiFiにはビーモバのシム。このホットスポット経由でiPadとiPhoneがネットに接続。他の無線LAN対応PCも通常のLANのない場所ではこれに頼る。
(b)iPhoneは@にBを挿し通話はドコモ経由。ネットはMiFi経由。
(c)iPadは3G機能を持たないのでMiFi経由でネット接続。

これでようやくやっかいなソフバンとおさらばできる前途が開けてきた。あとはiPhoneのマップとiPadのようつべが使えない問題をどう解消するかだが、iPad発売まではまだ若干余裕がある。ワイマックスをサブのLANとして導入するかをふくめて追々検討していけばいいだろう。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
MiFi2372を使って、パソコンなしで、iphone ipad にファイルを転送する方法
http://blogs.yahoo.co.jp/book12346789jp
takemotoFan
2010/06/23 17:43
Dear takemotoFan

Thanx for your good information!
メタ坊
2010/06/23 23:49

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