Travels with an Elephant

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zoom RSS コーチンで故買屋めぐり?

<<   作成日時 : 2009/11/07 18:59   >>

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「32号室の神サマ」を見てジョティルマイ・ニシャント萌え〜と騒いでると、老師から「若輩者が大声を出してみっともない。ジョティルマイが悪霊憑きやってるのを見たのか?」と叱責されたので、慌ててMoonnamathoral (2006)を見てみた。

でもって、これやからね。


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もう一発。


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いやまあ、老師の学識には頭が下がりますわ、ほんまに。

ところでこの映画「第三の人物」、実にけったいな作品でした。CM出身の監督が新手の映像美を狙ったのはよいが、選んだジャンルがよりにもよってマラヤーラム・ホラー、コンテンツとフォームがちぐはぐの、真に珍物が出来上がった。例によってストーリーはこんなところ。

ケーララの高原クリニック、ミッション・ホスピタルに勤務する二人の看護婦アヌパナ(サムブルタ)とラヘル(シェリン)が、格安賃貸のバンガローに転居してくる。アヌパナはクリニックの医師アルン(ヴェニート)を恋い慕っているが、ラヘルの後押しがあっても奥手の彼女はなかなか告白することができない。バンガローでは二人の周辺で次々と心霊現象が続発する。テニスボールを放り投げてくる無言の少年、室内を徘徊する白衣の女の影…。バンガローの管理人でアマチュアのタントリスト、ラーマン・ナーイル(マラ・アラヴィンダン)からお祓いを受けても奇怪な現象は止まない。精神の平衡を失ったかと懸念した二人はアルンに相談に行くが、そこで彼女たちが見たものは、自分たちが一月前に自殺していたことを報じる新聞記事だった!

同じバンガローに一組の夫婦が転居してくる。警察官のジーヴァ(ジャヤラーム)とその妻で小説家のバラ(ジョティルマイ)である。バラは新作のネタのため、敢えて幽霊屋敷の評判があるこのバンガローを選んだのだった。バラも次々と心霊現象に遭遇し、最後には死霊に憑依されてしまう。除霊に招かれたプロの霊媒ヴィジャイ・クマール・メノンはバラに二人の娘の死霊が憑いており、かれらの死の真相を究明しない限りバラは非常に危険な状態に陥ることを告げる。捜査に乗り出すジーヴァ、しかしその過程で娘たちの死体を発見し自殺と結論づけた上司の警察署長サッキラは怪死を遂げる。

ジーヴァの捜査によってついに真相が解明される。実はアルンがアヌパナに乱暴しようとして抵抗され、ラヘルもろとも二人を殺害すると、叔父のサッキラを巻き込んで自殺に見せかけていたのだ。国外逃亡を図るアルンのもとにバラが出現すると、卑劣な真犯人を撲殺して復讐を果たす。アヌパナとラヘルの霊はそれを確認して成仏するのだった。

映像作法からいうと、この「第三の人物」はインド映画としてもかなり変わった造りになっている。多くの映像がアートしているというか、ほとんどコマーシャル・フィルムのハイソなノリなのである。サントーシュ・シヴァンの「テロリスト」The Terrorist (1999)みたいだといえば、分かってもらえるだろうか。

もうひとつこの映画提供した話題とすれば、インドで最初のデジタル配信だったということ。カマル・ハーサンのMumbai Express (2005)が少なくともサウス初のデジタル撮影だった(そのせいで撮影費が軽減できて映画そのものはフロップに終わってもプロデューサーのカマルは破産を免れたわけなのだが)ということを考えても、インド映画は頑固にアナログに固執していることが分かる。たとえデジタル撮影してもマスターフィルムをアナログで起こして実際の映画館ではそのリールを上映してるわけだ。これには上映施設側の技術的対応の遅れがある以上に、キャメラマンの組合とかが絡んでややこしいことになっているのは容易に予想できるところ。「第三の人物」を配給したEmil and Eric Digital filmでは州内の35の一番館、45の二番館三番館にデジタル上映のための設備を供与し、上映に漕ぎ着けた。インドで最初にマスターフィルムではなくハードディスクを持ち込んで映画が上映されたわけである。この経緯に就いてはこのThe Hinduの記事に詳しい。

で、結果はどうだったかといえば壊滅的惨敗。ネット上のレビューでも不評さくさくである。まあ無理もない。オサーレな映像と泥臭いコンテンツの不一致は見ててもイタイほど。登場する有名どころ(むろんマラヤーラム語映画としての話ですよ)はジャヤラームとハリシュリー・アショカンくらいだが、この二人だけがなんか異様に浮いて見える。そこだけがヘンにアナログしてるんですねえ。

とはいえメタ坊自身はけっこう楽しんで全篇を見通せた。前半部の主人公が実は幽霊だったというインターミッション直前のドンデン返しはなかなかに面白いアイデアだ。それ以上に、心霊現象に怯えるヒロインと悪霊に憑依されるヒロインを別々に振り分けたところが、脚本のうえの評価できる工夫だと思う。恐怖に身悶えするぴちぴちギャルと目の玉をひんむいて口から泡を吹く人妻、熱演したジョティルマイにはたいへん気の毒なれど、この機能分化があったからこそありきたりなエクソシスト・ストーリーがそれなりに鑑賞に足るものとなったと言って間違いない。

そうなんですよねえ、前半のぴちぴちギャルがまさにおじさん殺し。かくいう筆者は決して看護婦フェチではないが(告白しよう、儂は婦警さんフェチだ!)こういう映像にはやはりクラクラします。



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え、クラクラしない?じゃ、これでどうだ。


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アヌー役のサムブルタもじゅうぶん魅力的だが、儂としては相方のシェリンに注目したい。色白でカージョルを思わせる面立ち、肩のあたりはシュウェちゃん並の筋骨隆々だがそれでいて全身はナイスバディ。カルナータカ産でバンガロール育ち、ティーン時代からモデルとして芸能界入りして16歳でカンナダ語映画Dhruva (2002)でデビュー。以来タミルを活動の中心としているようだ。まあチャパツが似合うモダンギャル・タイプなのでサウスでは爆発的ブレークは難しかろうが、気になる若手になることは確かだろう。


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話を戻して、デジタル配信の失敗で評判を落とした初監督のVK・プラカーシュだが、あるいは赤字回収のためにマスターフィルムならぬハードディスクを二束三文で売っぱらっているかも。今度コーチンに行ったらこまめに電脳関係の故買屋をまわってみるのも一計かもしれん(笑)。

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コメント(2件)

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>アヌー役のサムブルタもじゅうぶん魅力的だが、儂としては相方のシェリンに注目したい。色白でカージョルを思わせる面立ち、肩のあたりはシュウェちゃん並の筋骨隆々だがそれでいて全身はナイスバディ。カルナータカ産でバンガロール育ち

シェリンはぼつぼつカンナダ映画界にも復帰しつつあるようですね。(タミルでのオファーがないだけかもしれませんが。)
話題作も控えているので、時が来ればリポートします。
 
川縁
2009/11/15 00:42
リポート是非お願いします!

川縁さんにおねーちゃんのフォローをお任せすれば巡航ミサイル並のしつこさで追いかけて下さいますから(笑)安心で宇。
メタ坊
2009/11/16 12:43

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